代満(しろみて)とは?田植えが無事終わったことを祝う行事を開催しました

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代満(しろみて)は、田植えが終わったことを祝い、秋に向けて豊作を祈願する農家の行事です。

コロナの影響で開催できずにいたのですが、2023年は4年ぶりに田中農場で代満を行いました。この記事では、代満の言葉の紹介と合わせて当日の様子をお伝えします。

▶2019年に行った代満の記事「2019年の代満(しろみて)を行いました

代満(しろみて)とは~田植えが無事終わったことを祝う行事~

「代満(しろみて)」とは、田植えを無事に終えられたことを祝う行事です。

田んぼの神さまに田植えが終わったことを報告し、秋に向けて豊作を願います。わたしたちの地域、鳥取県八頭町では代満(しろみて)のほかに、「泥落とし」と言ったりします。「さなぶり」「さのぼり」と呼ぶ地域もあるようです。

代満(読み しろみて)
田植えが終わったこと。またその祝い日、休み日。田の神を送る祭で、神棚に早苗の洗ったものを供え、農具を飾り、手伝いの人を交えて酒肴、小豆飯などで祝う。

引用元 コトバンク 

稲の苗を種から育てる田んぼを苗代(なわしろ)と言います。つまり代満(しろみて)は

代(しろ)が満つる=田んぼ(代)いっぱいに稲の苗が植えられている様子

を表現しているのだと思います。簡単にいうと、田植え作業の労をねぎらう昔ながらの行事ですね。

わたしたちの圃場(田んぼや畑)は広いので、グループに分かれて各担当の場所を回っています。天候の悪い日もありましたが、5月中旬から6月旬にかけて約1カ月間田植えをしました。田植えが終わり、代満を迎えられて一安心です。稲の苗は今ではしっかりと田んぼに根付いて、のびのびと育っています。

五穀豊穣を願って代満(しろみて)を行いました

田中農場の代満(しろみて)は、酒造メーカーや農機具メーカーの方など日頃からお世話になっている関係者の皆様と従業員が集まりました。ご馳走をいただきながら、語らい楽しく過ごします。今年は約60名ほどに参加していただきました。

田中里志社長からはじめに簡単に挨拶を行いました。以下、田中社長の言葉です。

代満は、田植え作業の労をねぎらうという事と秋に向けて豊作祈願、そして日頃お世話になっている皆さまに感謝をお伝えしたいと思い、開催をさせていただきました。

振り返ってみると、4月以降は大雨が続くことが多く、田んぼが乾く前にまた雨が降るような天候でした。雨に泣かされるような田植え作業でしたが、新しい作業機を導入したり従業員の皆さまのおかげで、無事に予定通り乗り越えることができました。

これからもまだ忙しい時期が続きますが、今年も実りの秋を迎えられるように頑張っていきましょう。

また新しい試みとして、田中農場のお米や野菜を使ってくださっている「お客様の声」を共有する時間を作りました。

東京からお越しいただいた大門さんが司会をしてくださり、「お客様が良いと思い続けてくださる商品をどうすれば作れるか?」をテーマに、神亀酒造の小川原様、諏訪酒造の東田様のお二人にお話を伺っています。

「なぜ、田中農場の酒米を選んでいるのか?」という質問に対し、「良い米を探し求め続けて、田中農場と出会った。土づくりなどにこだわった米作りを行っており、懐かしい味独特の豊かな味わいがある」とおっしゃっていました。

これからもお米の良さが伝わるような農業を実践していきたいと改めて思います。

田中農場の通販サイトを運営してくださっているダブルノット高林さんからは

  • どんなお客様がサイトを見てくださっているのか?
  • どんなふうに商品を使っていただいているのか?

通販サイトの利用者様を紹介してもらいました。わたしたちの育てているお米や野菜が、実際に利用されていることを実感できる機会となりましたね。

田中正保会長には、乾杯の挨拶をしてもらいました。

「米農家にとっては、苗づくりから田植えまでは1番大事な作業です。今の世の中は天候を含めていろいろなことが起こりますが、それに対応していかなければすべて天気のせいにしてしまう……。これから5年後10年後大きく変わった田中農場の姿を見ていただきたい。皆様に喜んでもらえる農作物を作るという事を今日は皆さんと一緒に考えたいと思います。」

皆様に今後の田中農場を楽しみしてもらえるように、引き続き励んでいきたいと思います。

 

写真の料理は、田中農場でとれた野菜を使って準備しました。ふきやこんにゃくの煮物、たけのこのフライ、サラダ、おにぎりなど。またお祝いにと届けてもらったお酒を皆様と一緒にいただきました。

美味しいお酒とご馳走で箸が進みます。話に花を咲かせながら、情報交換なども行いましたよ。

まとめ 

今回は田中農場で行った行事、代満(しろみて)の紹介をしました。

代満に集まってくださった皆様との交流を終えて、いろいろな方に支えられて今の田中農場があるのだという気持ちが深まりました。

田植えが一段落しましたが、お米が収穫できるまで水管理や草取りなどの作業が続きます。皆様に美味しいお米を届けられるように、頑張っていきたいと思います。

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